最初は本を探してほしい、という電話から始まったのね。
調べていくうちに、お探しの本は一般の書店では取り扱ってない本だということが分かったので、折り返し電話を差し上げてその旨を伝えたところ、とても相手が高圧的に物を言う訳ですよ。まぁ、最初っからそのけはあったんですけどね。
社員さんのアドバイスで、どうやってその本をお知りになったのかをお伺いしてみて、と言われたとおりに聞いたんですけどねー、そこでちょっと不機嫌になってきた。
「は? だからー、おたくで売ってた本の参考文献に乗ってたの!」
「そうですか。でしたらその本のタイトルを教えていただいてもよろしいですか?」
「あ? だから参考文献つってんじゃん」
「あの、ですから、その本の書名が分かれば、もう少し詳しく御調べできると思うんです。なので本のタイトル、書名を教えていただきたいのですか……」
「だ・か・ら! おたくで買った本に乗ってたっつってんだろ!」
その辺りから僕もちょっと不機嫌になってきまして、阿呆のふりをすることにしました。
「かしこまりましたー。本のタイトルが「さんこうぶんけん」ということですねー。で、そのさんこうぶんけんという本の中にお探しの本のタイトルが載っていたと」
「あぁ? お前日本語の分からん奴だな。参考文献の意味分かってんのか!」
「えぇ! 違うんですか! 申し訳ありませんー。でしたらその本のタイトルをー」
てな具合に適当にやっといた。同じくらい相手をむかつかせることが出来てたらいいなー。

